MR-Sの巻
2011年8月6日改訂

今回は、珍しい リアエンジンのお車です。
ZZW30 MR-S

Apexのボルトオン?ターボキットが装着されていました。

しか〜し、長年の経年変化と老化により、ボルトは折れ
マニホールドには亀裂が入ってしまいました。

応急処置は施したものの、そう長くは持たないと・・・
そうこうしているうちに、とうとう逝ってしまいました。

「エンジンから異音が出てオイルが漏れてる」
との通報を受けw引き取りましたが・・・

大きい穴が3カ所も開いてましたorz

これでもエンジンが掛かるんだからすごいですよねw
さぁ、とりあえずエンジンをおろしましょう・・・

あれれ、マフラーにも亀裂が・・・
おろした 1ZZ エンジン


排気漏れもすごかったのかエンジン真っ黒です。
こちらは5速ミッション

6速化を検討しましたが、今回は断念。

後期の6速ミッションの一部が必要でした。
オーナーからMR2の3SGエンジンを載せて欲しいと

オーダーがあったのですが・・・

サイズが合わないので、こちらも断念
そこで、
ZZT231セリカの2ZZエンジンを使うことに!

インテークとエキゾーストの両方が可変バルタイ機構です。

でもね〜セリカのエンジン高くて高くて・・・


大発見!カローラランクスも同じエンジンだ!
こっちは安いぞ〜〜(^^)v
(今回は6速ミッションを使えなかったのが残念!)


この安易な考えが後に大事件となる・・・w
早速、カローラランクスの安い事故車を購入!

さっさとエンジンをおろしてバラしてみたよ。


さすが1万km台のエンジン!汚れもなく綺麗でした。
シリンダーにはキズ一つありません。
今回もターボエンジンにするため、マーレーの

ローコンプレッションピストンを使用しました。
ピストンを組み込んだ様子。

もちろん、ピストンからコンロッドも重量合わせしてます。
1ZZと違って2ZZにはバッフルが付いていないんですね。

1ZZから移植しちゃいましたw

オイルパンからにょきっと出ているおちんちんみたいなのは

ターボのオイルリターンパイプです。
組み上がったエンジン。

エンジンマウントの高さ違いや、オイルレベルゲージとか
スロットルボディーの向きが違うとか色々ありますが・・・
エンジン側は完璧です・・・しか〜し、問題は制御です。

ハーネスの加工が待ってます。(;゜〇゜)
安易な考えでカローラランクスのエンジンを採用したお陰で、
とっても大変なお仕事となってしまいました。

コンピュータは1ZZ→2ZZセリカ用に変更。
ApexからP-FCが出てたので使用しました。

まずはランクスがセリカ用P-FCでエンジンが掛かるように変更。
微妙にセリカとランクスは違うのだ。もちろん色も合わない。
この変更を元にMR-S車体側との接続を思考する。
MR-Sのハーネスをセリカ2ZZ用に改造する。

と、まぁ〜大変だったわけだw
最後に気づいたのはスロットルセンサ信号が逆だった。
←3台分のEFIデータをシート化してMR-S+2ZZ用を作る!

一言で「大変だった」そんな生やさしいものじゃないのですよw

VVTが増えたわけでしょう?ハーネス足りなかったのですよw
O2センサーの数は違うし、イグニッションコイルも違う。
インジェクターだって違うのですよ。
って事は、コネクターが合わないのです!!!がぁ〜ん

まぁ〜何とかなっちゃいましたけどね♪
1個、訳の分からないソレノイド制御のバルブが・・・
オーナーの危険な電装取り回し(劣化するとショートする)も
きちんと対処しました。

最終段階に入った頃にラジエターからの水漏れ発生!
結果は交換となりました。

もちろん、クーラントは『クール9』です。

バッテリー台とか錆が発生していたのでサンドブラストで
綺麗にして塗装しました。
 
すみません。毎度のことですが・・・画像が無いっすm(_ _)m

とりあえずエンジンはまともに始動して、メーターも正常に稼働したわけですが、ターボ装着なんですよね〜

元々、ZZT231用パワーFCはNAな訳で・・・、そこはプロショップのノウハウでカバーしました。w
もちろん、HKSのA/Fノックアンプを搭載しているのは言うまでもありません。(配線大変だったw)

ところで、ターボは何を使ったか?知りたくないですか? HKSの**を使いました。

MR-S、セリカ、ランクス。この車種のコンピュータセッティングならお任せください!
ターボ化でもきっちりセッティングしますよ〜(^^)v

あ、お客様に感想を聞くの忘れた・・・・・「最高でっす!」だってw