水温が高い!

毎度というか、やはりというか・・・
この時期になると必ず起きるトラブル・・・オーバーヒート


今回の患車さんは BCNR33 GT-R です。

車検整備で入庫しました。
冷却水が減っていたので補充し、漏れがないことを確認!

テスト走行していると、水温計がグングン上昇・・・
時折、補助電動ファンも回転しているのだが・・・

1年前にはウォーターポンプやタイミングベルトも交換済みで
あるため、「疑わしくはサーモスタットか!」と思い
早速交換してみた。少し良くなったが改善しない・・・・・

ラヂエターは画像の通りで、交換することにした。
一応、漏れはないのですが・・・



画像の、緑色はエアコンのガスが漏れた時の物です(笑)
エアコンを入れると、冷却水の温度は早く上昇するはずで、
試しにエアコンを使用し始めたが・・・・・
  生ぬるい風しか出ない・・・アレ?

圧力計を接続してみると、数値が低い。ガス欠か?

ガスを補充するとよく冷えるようになったのだが、
数分後・・・配管からガス漏れが発生した。シューーーー

結局、クーラーコンデンサーも交換となってしまった。
時折動いていた電動ファンが動かない・・・あれ?

リレーを外して直結しても動かないのであ〜る・・・
正回転方向で引っかかる時があり、逆回転はしない。
電動ファンまで故障してるのか!

そこで、
正常な電動ファンを付けてみたが動かない・・・オイオイ!

センサー短絡でリレー作動音がするのにファンが回らない。
なんと!リレーまで壊れていた・・・・・なんてこったい

結局、高価な電動ファンとリレーの交換となってしまった。
外国製の安価な アルミラヂエター

トラスト社の製品より一回り大きい感じ。
インナーチューブが太いらしいので詰まりは発生しにくいはず

しっかり冷えて漏れがなければいいのでは・・・?

しか〜し! さすが○物だけあって、合わないし干渉するしw
加工の手間が増えるんだなぁ〜これが。(笑) ま、しゃーない

少し重い気がするのは何故だろう・・・( -_-)
取付も無事に済んで、エアー抜き作業を開始!

この黄色いツールはとても便利


クールナインって着色を弱くして、透明性をよくしています。
汚れが付けばすぐ判るし、インナーチューブの状態も
しっかり確認できるので安心ですね。


クーラントが漏れた!(笑)
温度センサーのOリングが老化で切れてました(^。^)
続いては、エアコンガスの注入です。

ただ注入すると漏れが判らないので真空引きをします。

1〜2時間放置して、エアコンのゲージに変化がなければOK


ガスを半分くらい注入した時点で、冷え冷え〜〜

この後、4時間ほど放置して、ゲージに変化がないことを確認

漏れはないようです。ホッ
約91°で電動ファンが始動することを確認!

エアコン使用時も適度にファンが制御されているようです。


エンジンのクーリングファンを固定し、何回も空ふかしを
しましたが93°以上温度はあがりませんでした。
クーリングファンを始動させると83°で安定しました。

さすが、大容量ラジエターだけのことはあります。(感動)
さて、皆さんの愛車のラジエターは大丈夫ですか?
今回のように、漏れていないのにオーバーヒートを起こしてしまうケースも有ると言うことを覚えておいてください。
平成一桁以前の車両開発時には、こんにちの様な気温になることを想定していません。
また、純正の水温計はとてもあてに出来ませんw。気になる方は後付けの水温計をお勧めします。


作業に没頭して、画像記録を怠りました・・・(^.^)ご(-.-)め(__)ん(-。-)ね(^.^)





ラヂエター
2010年 8月22日