アルテッツァの巻
2011年 7月30日

今回は、GXE10アルテッツァ SC の修理です。

希少なスーパーチャージャー付きの1Gエンジンです。


不調のためディーラーに行も、修理不可能と言われ
代替えを勧められちゃったそうです。

大切に末永く乗りたいお客様は当店へ・・・

何とかせねば・・・この思いがとんでもない結果に・・・orz
さて、早速高価な診断機で故障診断すると・・・

マニホールドのプレッシャーだって??

オイオイ! VVTシステム故障って・・・イヤな予感・・・

まずはセオリーのプラグ点検から・・・
かなり傷んでいるようです。

レーシングプラグをチョイスしようと思いましたが
とりあえず純正相当のNGK製にしました。

少し症状が改善されましたが、まだまだです。

ちなみにコンプレッションは正常でした。
ネットでぐぐってみるとイグニッションコイルに
不具合の出るケースが有るようで早速・・・

中古品があったので交換してみると・・・

おおっ、ちょっぴり違うぞ!
早速、新品を導入!(高価でした・・・)
入店時よりもかなり良くなってきたアルテッツァ

しかし、まだ引っかかるような症状が・・・


念のため燃圧とか調べてみたけど異常なし。

やっぱアレですか?インジェクター・・・

はい!ダメでした。全部じゃないけど・・・
良くはなったのですが、VVTシステム故障がまだ・・・

色々と調べていくうちにソレノイドが怪しい・・・
早速交換してみると、ウソのように絶好調!

まぁ〜アレですよ。
こうした複合不調ってのもあるんですよ。


ところが・・・エンジンからノッキング音がする!
燃料だってハイオクガソリンなんだよなぁ〜?
お客様と相談した結果、ECUセッティングをすることに。

エンジン不調修理に費用が掛かってしまったし、
予算の関係上フルコンは無理・・・

そんな訳で中古のサブコンをお譲りすることに・・・

お客様が喜んでくれたのは良いのですが・・・

はまりました・・・いやぁ〜辛かったですw
まず、ECUがエンジンルームに有ること。
  F-con汎用ハーネスは長い方でギリギリ(延長しないですみました。ホッ!)
  専用品が無いため、いつでもノーマルに戻せるようトヨタのコネクターを流用しました。
見た目を美しく!。取って付けたような配線はダサイですよね?w まるで純正のような配置に・・・w

着々と進行していき、点火系はスルーの状態でエンジン始動してみると・・・一発始動!やったね(^^)v
・・・あれ? F-conのエンジン回転数表示が変だぞ?アイドリングで3800rpm・・・?

点火系を制御しようものなら、エンジン始動しないわ、アフターファイヤーするわ・・・困った
ソフト側で同時点火とか色々試しましたがいっこうに改善されず、お手上げ状態でした。

ここで頼りになるのがHKS開発・・・さすが〜って言うか。「IGやったこと無いです」・・・ガァ〜ん

配線の接続状態など説明し、全く持って問題がない状態でした。
ところがF-con 設定の項目で「トヨタの配線図から制御が5Vなので・・・」と説明すると、
「あ〜それ12Vで制御してください。」「どういう訳かトヨタだけダメなんですよね〜」の一言。

おいおいそりゃ〜無いだろw・・・治ったょ(爆

HKSでも同様なケースが過去にあったらしく、この様なECUでも対策されているとのこと。(感激!)
はぁ〜すっかり騙されましたね〜w

他にも原因があったのですが・・・純正コネクターを使うと制御信号が不安定になるというもの。
F-conハーネスの長さが原因かと思いきや・・・接続用コネクターに魔物が住んでましたw

ストレートのコネクター(雄to雄とか雌to雌ってやつね)なのだが使うと不調になるのだ。
もちろん抵抗なんて無い。隣同士も無抵抗なのだ。まったくのストレートなのに・・・原因不明 orz

電気というより電波系かな?何らかの形で隣同士の信号が干渉してしまうのだろう・・・恐るべし・・・

今後、最新のサブコンを取り付けられる状態にして完了としました。画像が無くてゴメンね〜(撮り忘れ)
アルテッツァの6気筒でコンピュータチューンを行いたい方は是非相談してください。力になれると思うw