EJ20Y O/H
2010年 10月 6日

今回は、BL5 レガシーに搭載されている、
EJ20Yエンジンのオーバーホールをご紹介します
 
私にもあった若い頃(笑)から、
エンジン修理=オーバーホール と言う変な定義がある
 
でも、本来これは間違いな訳ですが、いつからこうなったのでしょう?  
昔はエンジン修理の際にシリンダーをボーリング(穴開け)した事から
サイズアップ→オーバーホールと言われているらしいです
 
修理=Repair であって、部品の交換等はこれらに当たります
問題のエンジン修理と言うと、Rebuildが正しいのです
 
でも、当店へは「エンジンオーバーホール」でお願いしますw
さて、能書きはほどほどにしていよいよ 解体分解ですね♪

まずは補記類の取り外し

インタークーラーとかハーネス、配管類ですね

もちろん、冷却系のホースも外しますよ〜
上が終わったら、今度は下回りだぁ〜!

オイルクーラー配管内のオイルを抜いてます
オイルを抜いている間に、プロペラシャフトや

フロントドライブシャフトを取り外します
じゃ〜ん!

ミッションを取り外しました〜


続いて、エンジンも よっこらせっと・・・
取り外したエンジンは スタンドにセットして

いよいよ エンジン本体の解体分解で〜〜す♪
いや〜ん お代官様〜〜(謎

どんどん、脱がして 取り外していきますよ〜w
やべ、首もげた?w

違うだろ!(突っ込んでくださいw)

シリンダーヘッドを取り外しました
ライナーに傷が付いてないか・・・?

今回は大丈夫のようですね♪
まずは、左側のヘッドから

燃焼形状はバッチリですね!(少し怪しいが・・・)


インテーク辺りに LH の文字が!
これが、左側のヘッドと言うことが判る記号ですね

アメ車のエンジンはヘッドが共通で、入れ替えても使えるんですよ
まぁ〜 OHVだけですけどね♪

OHVってナンですか? そりはですねぇ〜・・・ググってちょ(笑)
さて、横にそれてしまった話は捨ててきて、本題へ・・・w

いよいよ右側のヘッドを外してみたところ、異常発見!

ほらほら、バルブの色がちなうでしょw

燃焼状態はバルブを観れば一目瞭然!
よく観てみると・・・曲がってるし〜

ピストンと干渉した跡までしっかり付いてますね〜
お〜〜 痛てててっ  しっかり骨折してますw
念のため、他のバルブも全部測定しておきましょう♪
コネクティングロッドは HKS製H断面を使用しました
もちろん、ピストンも HKS製鍛造ピストンを使用しました

ニッケルメッキ+モリブデンコート仕様で耐久性もバッチリ!
HKS製クランクシャフトは、削り出し品なのです
HKS製だから安心するのでは無く、すべてのパーツを隈無く測定

物事の善し悪しは比較から
手間暇を掛けた分「安心」と言う名のチューニングが出来るのです
バルブガイド交換、ヘッド面研磨、シートリング加工後のヘッド
バルブを挿入してみました

加工後の綺麗なエンジンはいつ見てもいいですね〜♪
純正のターボチャージャーって非力ですよね?

今回は HKS製 GT2835 ターボキットを装着しました
インタークーラーも前置きにして、ターボの性能を余すことなく
引き脱してパワーアップを図ります

慣らしが終わったらいよいよコンピュータセッティング

オーナーのインプレッションに乞うご期待ください